2024年12月9日(月)FBS めんたいワイドに院長が出演しました!

今回は「ヒートショック」についてお話しさせていただきました。

今から冷え込む時期に気をつけていただきたいのが、急激な温度差で引き起こるヒートショックです。特に入浴の際に起きやすいので注意が必要です。暖房の効いた暖かい部屋から冷え込んだ脱衣所に移動すると、寒さに対応するため血管が縮まり、血圧が上昇します。そして衣服を脱ぎ寒い浴室に入ると、さらに血圧が上がり、その状態で浴槽に入り体が急に温まると、今度は縮まった血管が広がり血圧が下がります。この急激な血圧の変化が脳内出血や心筋梗塞の引き金にもなります。高齢者や高血圧・糖尿病など基礎疾患がある人のリスクが高いといわれていますが、若い人も要注意です。お酒を飲んだ後、利尿作用で思った以上に脱水が進み、熱いお湯に入ることで失神を起こし、そのまま溺死するケースもあります。

 

対策としては、急激な温度変化を避けることです。入浴前から浴槽のふたを開けておけば、蒸気で浴室や脱衣所を暖めることができます。また、お湯の温度は41℃以下にして、浴槽に浸かるのは10分以内にしましょう。

さらに、浴槽から上がる際、急に立つのではなく、熱くなった体を外気に慣らすために浴槽のヘリをつかんだ状態で、まず半身浴のようにします。そして、ゆっくり立ち上がることで、脳の虚血を防止できます。

 

今回は入浴時のお話をしましたが、浴室以外にも家の中ではトイレなどでヒートショックは起こりやすいため、なるべく温度差をなくす工夫をしましょう。

 

 

 

 

 

2024年12月13日