今回は、「アニサキスアレルギー」についてお話しさせていただきました。アニサキスアレルギーとは、胃の中にアニサキスの体の一部が残っているとそれに対する抗体ができます。そして次に入ってきたアニサキスのタンパク質に対して、アレルギー反応が出てしまう状況です。症状として、じんましんが出たり、腹痛、嘔吐などがあります。アナフィラキシーショックといって、呼吸障害や意識障害になることも。また、アレルギー反応がかなり激しい場合、呼吸が止まることもあります。呼吸が止まると数分で脳の活動が停止してしまい、命をおびやかす状況になります。アニサキスアレルギーを防ぐには、アニサキスの食中毒に気をつけましょう。70℃で十分に加熱するか、-20℃で24時間以上冷凍すれば、アニサキスは死滅するといわれていますので、アニサキスによる食中毒の予防には効果的です。アレルギー症状が出た場合は、早めに受診してください。