内科

内科は健康の相談窓口です

専門医としてのこれまでの経験を活かし、地域のかかりつけ医として診療を行います
内科では、発熱や風邪、急性胃腸炎などの急性疾患から、生活習慣病などの慢性疾患まで、さまざまな体調不良の症状から診察を行い、病気を特定していき適切な治療を行います。かかりつけ医とは、健康に関するあらゆる問題を相談でき、その予防、早期発見、治療を遂行できる医療機関と考えています。クリニックでは治療が難しい病気でも、的確な診断の下に、高次医療施設との連携によりシームレスな医療提供を可能にしています。当院では、これまで全身の救急疾患の専門的な治療を行ってきた院長が、あらゆる疾患を幅広く診察いたします。地域の皆様のかかりつけ医として、近隣の医療機関とも連携を取りながら、お一人お一人にとってより良い治療法を提供してまいります。何科を受診すればいいか分からないという不調も、まずは当院へご相談ください。
このような症状の時はご相談ください
  • 熱が高い、下がらない
  • 咳が止まらない
  • くしゃみ・鼻水が止まらない
  • 喉が痛い
  • 食欲がない
  • 吐き気、腹痛
  • 動機・息切れがする
  • 立ちくらみがする
  • 頭痛が続く
  • 体調不良が続いている
内科で診療する主な疾患・症状

風邪

一言で風邪といいましても、様々な病態があります。典型的な風邪症候群とはあらゆる年代、性別、健康状態に関係なく発症する一般的な病気で、咳、鼻水、喉の痛みを伴う急性に発症する感染症です。
風邪

原因

約90%はライノウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどのウイルスによって引き起こされます。ウイルス以外では一般細菌、溶連菌、マイコプラズマ、クラミジアなどが原因となる場合もあります。空気中に浮遊しているこれらの原因となる病原体が、気道の中に入り込み、その粘膜に付着して侵入・増殖し、鼻・咽頭・喉頭といった上気道に急性の炎症が起こる事が風邪の原因です。

症状

鼻症状(鼻水や鼻づまり)、喉症状(喉の痛み)、咳症状(咳)が主な症状ですが、これら3つの症状が同じ程度にある場合は典型的なウイルス性の風邪の可能性が高いです。3つの症状のどれがメインかで注意すべき合併症やそれに対する治療が必要になる事があります(後述:治療の稿参照)。その他に患者さんによっては発熱頭痛、全身の倦怠感を訴える場合もあり、炎症が上気道から気管や気管支まで広がるとたんなどの症状が出てきます。

診断

家族に罹患者がいる場合や、周囲の流行の状況、一般的な問診や診察で診断が可能です。当院ではインフルエンザ、溶連菌、マイコプラズマ、アデノウイルスの迅速診断ができます。また、必要に応じて胸部レントゲン検査、尿検査、血液検査などを行います。

治療

休息が第一の病気で、特効薬と言われるものはありませんが、解熱鎮痛薬、咳止め、去痰薬、鼻水に対するアレルギーの薬、漢方薬など、症状を緩和させる薬はあります。最も大切なことは風邪に似ている他の病気を見逃さない事です。例えば、甲状腺の炎症や喉の奥に膿が溜まったりする病気もあるため、このような病気を見逃さない事は大切です。風邪が長引く事による二次性(続発する)の病気は適切な治療が必要になります。鼻症状が長引いて副鼻腔炎を起こしたり、喉の症状は溶連菌感染症や扁桃腺に膿が溜まったりする事などに気をつける必要がありますし、咳が長引く場合は細菌による肺炎や他の原因の肺炎などの可能性があるため、早めに診断し治療する事が大事です。

インフルエンザ

インフルエンザはインフルエンザウイルスによる冬場に流行する季節性の病気です。風邪のように咳、鼻水、喉の痛みに加え、高熱や関節痛、筋肉痛などが特徴的です。基礎疾患がある方や小さなお子さん、妊婦、高齢の方は重症になりやすい病気ですので、一般の風邪とは違う病気と理解したほうが良いと思います。
インフルエンザ

原因

インフルエンザに感染した人の咳やくしゃみの中に含まれるウイルスを吸い込む事でうつる飛沫感染や、ウイルスが付着した物などに触れる事でうつる接触感染などが感染経路としてあります。インフルエンザウイルスにはA、B、Cの3種類があり、流行するのはA型とB型です。ウイルスの表面には糖蛋白という物質がありこの組み合わせにより、様々な亜型と呼ばれる、抗原性が異なる種類が存在します。さらに、亜型の中でもウイルスの遺伝子の突然変異によって性質が変わるため、毎年流行を起こしますし、流行となるウイルスのタイプが変化するのがインフルエンザの厄介なところです。

症状

感染後およそ1~3日ほどの潜伏期間の後に、38度以上の発熱、倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛、喉の痛み、咳、鼻水などの全身症状が急激に出現する事が特徴で、下痢腹痛を伴う事もあります。糖尿病や免疫機能が低下している患者さん、肺、心臓、腎臓に慢性疾患を持つ患者さんでは、インフルエンザが重症化しやすく、二次的な細菌感染症(肺炎など)を起こしやすくなり、肺炎が重症化すると命に危険が及ぶ事もあります。また小児の患者さんでは中耳炎、気管支喘息、熱性痙攣などを引き起こす事も知られています。

診断

最も確実な診断方法は、急性期の患者さんの咽頭のぬぐい液か、うがい液を採取し、ウイルスの分離を行うです。また、血液検査でインフルエンザウイルスの抗体が上昇しているかを確認する方法もありますが、結果がでるまでに時間がかかります。
このため、最近では外来で10~20分程度で結果が出るインフルエンザ抗原検出キットが、広く利用されるようになり、当院においてもこの診断キットを用いて診断を迅速に行うで、早期の治療開始ができます。

治療及び予防

一般的な風邪と同様に十分な睡眠と休養を取る事がまず必要です。また、脱水にならないよう水分を十分に補給する事も大切です。
インフルエンザウイルスが体内で増殖するのを抑制するノイラミニダーゼ阻害薬という抗インフルエンザ薬には、内服薬、吸入薬、点滴の3種類があります。年齢や全身状態、重症度などによって選択されます。また、これらの治療薬は症状が出てからウイルスの増殖のピークである48時間以内に開始しなければ効果が現れにくくなるため、発症後できるだけ早く服用する事が肝要です。早めに治療する事で、治るまでの時間を短縮する事ができ、重症化の予防にもつながります。対症療法として、解熱鎮痛剤や鼻水を抑える薬などを併用する事もあります。解熱鎮痛剤の中にはインフルエンザの合併症、肝臓や脳に重篤な副作用のリスクを高めるものがありますので、自己判断は危険です。症状を説明して、必ず医師が処方する薬を服用する事が重要です。解熱後2~3日はインフルエンザウイルスを排出すると言われていますので、その間はなるべく外出を控えましょう
インフルエンザは続発性に肺炎などを起こす事がありますので、特に高齢の患者さんなどは注意深く観察する事が重要です。
予防法としては、流行期には人混みを避け、マスクを着用する事で、他人から感染したり、他人を感染したりしないよう気をつけましょう。また、手洗いうがいはこまめに行いましょう。顔にもウイルスが付着している事がありますので、できたら洗顔する事もお勧めいたします。ウイルスは乾燥した環境で活発化しますので、部屋の中は適度な湿度と温度を保ちましょう
免疫力の低下は感染しやすくなったり、重篤化の原因になります。バランスのとれた食生活、十分な睡眠をとる事を心がけましょう。
インフルエンザのワクチンはその年の流行を予測して作られるものですが、ウイルスがどんどん変わったりするため、完全に予防する事はできません。しかし、インフルエンザの予防接種によって小児(6ヶ月から15歳)は平均で45%の予防効果があるとする報告があり、65歳以上の高齢者に関しては50%前後の発症リスクの低減、80%以上の死亡リスクを減らすと言われており、是非予防接種を受けていただきたいと思っています。予防接種を受けて約2週間後から5ヶ月位はインフルエンザから守る事ができますので、インフルエンザの流行期間が11月から4月である事を考えると、予防接種は11月中までには受けていただくのが良いと思います。

新型コロナウイルス感染症

コロナウイルスには、一般の風邪の原因となるウイルスや、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV-2)や2012年以降発生している中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)が含まれています。感染した人の咳や飛沫を介して、特に、密閉・密集・密接(三密)の空間での感染拡大が確認されています。呼吸器症状、高熱、下痢、味覚障害等、様々な症状が見られ、高齢者や心臓病、糖尿病などの基礎疾患を患っていた人は、重度の肺炎を引き起こすことがあります。発症後10日間が経過するまでは、ウイルス排出の可能性があることから、マスクを着用したり、高齢者やハイリスク者との接触は控えたりするなど、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。

症状

新型コロナウイルスは、まず咽頭痛などの症状からはじまります。症状がインフルエンザに似ているため、症状のみで区別することは困難です。味覚・嗅覚障害もみられますが、オミクロン株による感染では、頻度は減少しています。小さなお子さんは、痙攣、意識障害などの神経症状や嘔吐、経口摂取不良などの呼吸器症状以外の全身症状の出現にも注意をしましょう。
  • 発熱
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 咽頭痛
  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • 下痢などの消化器症状
  • 咳などの呼吸器症状
  • 味覚異常
  • 嗅覚異常
  • 鼻水

原因

感染した人の咳やくしゃみの中に含まれるウイルスを吸い込む事でうつる飛沫感染や、空中に浮遊する飛沫より更に小さな水分を含んだ粒子エアロゾルを吸い込んで感染するエアロゾル感染、ウイルスが付着した物などに触れる事でうつる接触感染などが感染経路としてあります。

検査

新型コロナウイルスは上気道から感染すると言われています。当院は、鼻の奥深くまで綿棒を入れるのは辛い検査になりますが、検査をして正しく陽性と結果が出るといわれる「鼻咽頭ぬぐい液」を使用して検査をしています。 状況に応じて抗原検査あるいは、PCR検査をおこないます。

治療及び予防

5類移行後は、基本ご自宅での療養・治療が中心となります。法に基づく外出自粛は求められなくなりましたが、発症日を0日目として翌日から5日間は外出を控え、発熱やのどの痛みなどの症状が軽快した場合でも軽快後24時間経過するまでは、極力外出を控え様子を見ることが推奨されます。発症後10日が経過するまでは、マスクの着用や、特に高齢者や基礎疾患のある方などの接触を控えるなど、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。
また、治療法の一つとして厚生労働省の承認を受けている新型コロナウイルス治療薬には、「抗炎症薬」「抗ウイルス薬」「中和抗体薬」があります。当院でも重症化リスクの低い方でも投薬できるゾコーバなど各種治療薬を取り揃えており、一人一人の症状に合わせて処方いたします。市販の解熱鎮痛剤も症状緩和のため有効とされていますが、自己判断はとても危険です。現在服用せれている薬がある方は薬の飲み合わせに注意が必要ですし、重症化リスク因子があるなど服薬には条件もあるため、必ず医師の処方する薬を服用することが重要です。
予防法としては、流行期において三密の回避(換気の悪い場所、不特定多数の人がいるような混雑した場所、近接した会話)、こまめな換気、マスクを隙間のないように着用する事で、他人から感染したり、他人を感染したりしないよう気をつけましょう。また、石鹸やハンドソープを使って丁寧に手洗いをしたり、うがいはこまめに行いましょう。アルコール消毒も有効です。顔にもウイルスが付着している事がありますので、帰宅後などはできたら洗顔する事もお勧めいたします。
免疫力の低下は感染しやすくなったり、重篤化の原因になります。バランスのとれた食生活、適度な運動で体温を高め、十分な睡眠をとる事を心がけましょう。

頭痛

”頭が痛い”といっても、よく”頭痛持ちなんです”とか、天候や体調によって頭が痛くなる人がいますが、そのような方々はあまり病院へ行かないかもしれませんね。市販薬で治ってしまうからかもしれませんし、”ああまたいつものあれだ”と考えがちですね。ですが、頭痛の中には怖い病気や命に関わらなくても生活の質を著しく悪くするものがあります。
痛みが定期的に繰り返し起きている状態なのか、急に痛くなったかという時点で考え方を変えなければなりません。頭痛にも、片頭痛からこころの病(うつ病)までさまざまなものがあります。頭の両側が痛いのか、片方だけなのか、内服している薬、発症した年齢、他の身体所見などで診断ができます。”いつものやつ”とお考えの方も適切な治療で快適な毎日が過ごせますから、是非ご相談ください。
頭痛

よくある頭痛

片頭痛
主に、こめかみ部分を中心に、ズキンズキンと脈を打つような強い痛みが繰り返し起こります。20~40代の女性に多く、数時間で収まる場合もありますが、数日痛みが続く人もいます。前兆がある場合は、キラキラ光ったり、ギザギザの光が見えた後に頭痛が始まります。光や音の刺激、においに敏感になって吐き気や嘔吐を伴ったり、ひどい場合には、日常生活に支障が出ることもあります。
緊張型頭痛
頭の両側、頭全体が締め付けられるような痛みが特徴です。疲労やストレスなどによる、首の筋緊張や肩こりが原因で血行が悪くなったために起こる頭痛と言われています。月の半分ほど、または毎日のように痛みに悩まされる方もいらっしゃいます。同じ姿勢で仕事をする方によく見られ、少し運動すると痛みが和らぐこともあります。
群発頭痛
左右どちらかの目の周り〜側頭部にかけて、えぐられるような激しい頭痛が15分から数時間続きます。頭痛と同時に、目が充血したり、涙が出たり、鼻水・鼻づまりが起きることもあります。女性よりも男性に起こりやすく、飲酒が発作の誘発原因となる場合もあります。
薬剤性頭痛
頭痛持ちの方が、鎮痛剤を月に10日〜15日以上服薬している場合、鎮痛剤に含まれている成分が頭痛を引き起こす原因となる可能性があることがわかっています。3ヶ月以上この状態が続いている場合、薬剤乱用頭痛を疑います。鎮痛剤を繰り返し服用していると、脳が痛みに敏感になって、少しの刺激でも頭痛が起きるようになり、症状が悪化および慢性化してしまいます。

怖い・見逃したくない頭痛とは?

以下の症状を伴う場合は、命に関わるもの、後遺症を残してしまうものなどが考えられますので急いで受診してください。
  • 突然の頭痛
  • いつもと違う(今までに経験したことがないような)頭痛
  • 繰り返しているが頻度が増えた
  • 50歳以降に初めて経験する頭痛
  • 意識障害やめまいなどを伴う頭痛
  • 朝起きると頭痛がおきる
  • 風邪や鼻炎などのあとの頭痛
  • 体位を変える事で悪くなったりする頭痛
  • 片方のこめかみがビリビリする
  • 目がみえにくい
  • 音が聞こえにくい など
考えられる疾患
くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎、緑内障発作、側頭動脈炎、帯状疱疹、高血圧性脳症、副鼻腔炎による頭痛など

めまい

めまいにも種類があります。”回転性めまい”といって文字通り自分の周りがグルグル回っているような感じのめまいと、”浮動性めまい”と呼ばれる、足元がフワフワ揺れたり、フラフラした感じのめまい、”失神前めまい”という、気が遠くなる、血の気が引く感じのめまいのタイプがあります。以前から耳鳴りや難聴を伴うメニエール病によるめまいと診断された方でもめまいの発作が以前より強くて救急室に訪れる方もいらっしゃいます。”いつもと違う”は危険なサインです。持病と軽く考えずに心配な方は是非当院へご相談ください。
めまい

めまいを起こす病気にはどんなものがあるの?

・回転性めまいの代表格は、良性発作性頭位めまい(BPPV)といって、三半規管などの異常(耳の中の小さな石が落ちて三半規管の中を移動する)によるものが最もよく見られるものです。多くの場合は、しばらくすると改善してきます。他に回転性めまいを起こす病気としては、メニエール病(耳鳴り、難聴を伴う)、前庭神経炎(約3割の方に風邪などの上気道感染のあとに起こる。耳鳴りやめまいなどが無い)、突発性難聴(片方の耳、稀に両耳に難聴や耳鳴りが起こる)などがあります。早めに治療をしないと症状が残ってしまう病気もありますので、お早めにご相談ください。
・浮動性めまいは脳血管障害(脳出血や脳梗塞)や脳腫瘍など脳に何らかの原因があって起こる場合があります。
・失神前めまいは出血(胃や大腸の病気、子宮筋腫など)による貧血、不整脈や心臓病によるもの、神経と血管の収縮や拡張の調節がうまくできなくて起きるもの、血圧が不安定になって起こるもの、心因性(うつや神経症)によるものなどがあります。
その他、首に原因があって、首を回したり、伸ばしたりしたときに起こるめまいや、お薬(血圧のくすり、精神安定剤、利尿剤など)が原因で起こるめまいもあります。
グルグルまわる回転性めまいは末梢性めまい(命に関わらない)が多く、フワフワする浮動性めまいは脳に問題がある中枢性めまい(危険なめまい)に見られる傾向がありますが、危険なめまいでも回転性めまいを伴うことがありますので、一概に回転性まめいだから大丈夫ということは言えません。また、失神前めまいは内臓(心臓、消化器、子宮や卵巣など)に危険な病気が潜んでいる場合があり、めまいの原因を特定し、早めに治療する事がとても重要です。

めまいは何科にかかればいいの?

めまいは耳鼻科の病気と思われている方も少なくないと思いますが、ここで説明したように、体の様々な所が原因でおきる病気です。当院では救急科専門医である院長が全身を評価し、まず危険なめまいでない事を確認します。そのうえで、当院で検査、治療できるものはもちろんそのまま適切な処置をいたしますが、耳鼻科、脳外科、産婦人科、精神科など他の専門診療科が必要な原因があれば、その診療科へ紹介いたします。めまいは全身をみる事が重要な病気です。めまいで心配な方は是非お早めにご相談ください。

胸の痛み(胸痛)

胸の痛みと言っても、表面の痛み、奥側の痛み、鈍い痛み、刺すような痛み、胸が裂けるような痛みなど、いろいろあります。もちろん、経験したことの無いような急に発症したような胸の痛みは命に関わる病気を考えなければなりませんが、慢性的な痛みでも、放置すると悪化する事があります。
胸の痛み(胸痛)

危険な胸痛

命に関わる事がありますので、是非躊躇せずにご相談ください。意識が遠のくような場合などは救急車を呼んで救急指定病院に行く必要があります。
心筋梗塞
心臓の筋肉を栄養する(動かすために必要な血を送っている)血管が細くなって詰まる事で心臓の一部あるいは広範囲な部分が動かなくなる事で急に痛みが現れ、ひどい場合は危険な不整脈が起こったり、心臓が止まる事があります。
狭心症
心臓を動かすための血管が細くなったり、一時的に縮こまったりして、胸が締め付けられるような痛みが出たり、違和感がでます。狭心症は体を動かしているときに起こるタイプや安静にしているときに起こるタイプなどありますが、いずれにしても、放置していると心筋梗塞を起こす原因ですので、受診して検査される事をお勧めします。
急性大動脈解離
胸や、胸とお腹の大動脈の壁が裂けて、経験した事のないような激痛が胸や背中に走ります。裂け方や、裂ける場所によって治療法が変わりますが、いずれにしても急いで診断して適切な治療を必要とする緊急性の高い病気です。

呼吸によって痛みが悪くなる胸痛

息を吸ったりすると痛みが増強するような場合は、心臓よりも胸の内側にある胸膜という膜が関係している事が多いです。
胸膜炎
ウイルス感染(風邪のような症状に引き続いて起こる事があります)などが原因で胸の内側の膜(胸膜)に炎症が起こり、息を吸ったりすると膜が伸ばされて痛みが悪化するなどの特徴があります。炎症止めのお薬などの対症療法で改善する事がほとんどです。
心膜炎
心臓の周りにある膜の炎症で胸痛を起こします。息を吸ったときに痛みが強くなったりします。循環器専門の施設での治療が必要になります。
心筋炎
心臓は筋肉でできている臓器ですが、心臓の筋肉自体の炎症で胸痛を起こします。呼吸で悪化する痛み、動作をすると呼吸が苦しくなったりします。専門施設での治療が必要になります。
気胸
突然起きる胸痛です。咳き込んだ後や喘息の発作のあとに起きたりします。肺に穴が空いてしまい、肺から空気がもれて萎んでしまう病気です。肺がかなり虚脱した場合は胸にチューブをいれて肺から漏れた空気を外に出す必要があります。また、漏れた空気が胸全体や心臓を圧迫すると非常に危険な状態になります(緊張性気胸)ので、我慢しないですぐにご相談ください。
肺炎
発熱、咳、膿のような痰が出るなどの症状で胸が痛くなる事があります。肺炎が胸の痛みの原因になる事もあります。ひどくなると胸の中に膿が溜まってしまう、膿胸というひどい感染状態になります。

胸の表面の痛み

胸の表面の痛みは以下に示すような比較的危険が高くない病気が挙げられますが、大切な事は自分では表面の痛みと感じていても、実は肺や心臓に原因がある事がありますので、そういった重要な原因でない事を確認する必要があります。表面の痛みでも危険な病気でない事を検査で除外する必要があります。
肋軟骨炎
急に発症する肋骨と軟骨の炎症による痛みを自覚します。咳をしたり息をこらえたりすると痛みが悪くなる特徴があります。炎症止めのお薬で治ります。
胸鎖関節炎
胸の真ん中の骨(胸骨)を鎖骨をつなぐ関節の炎症で、週単位で痛みが続く事があります。腕も動かしたりすると痛みが強くなります。痛い部分に腫れや、赤み、圧痛などがあります。心臓の膜の炎症や結核などの肺の病気も似たような症状を起こす事がありますので、検査をして関節炎だけであれば炎症止めのお薬で治療します。
帯状疱疹
ウイルスの感染が原因で神経の走行に沿って痛みが生じます。痛みの場所に一致して皮膚に発疹や小さな水ぶくれなどが出ます。治療が遅れると、慢性の神経痛になる事がありますので、早い段階の抗ウイルス薬での治療が必要です。

その他の胸の痛み

逆流性食道炎
胃酸が食道を逆流して食道に炎症を起こす病気です。胸の内側に灼熱感を伴う痛みを自覚したり、不安になるような胸の痛みを訴える方もいらっしゃいます。食後にすぐ横になったりする人は症状が悪くなったりします。胃カメラで診断して適切な内服治療で改善します。
食道攣縮症
冷たい水や炭酸飲料などを飲んだりするとギュッと胸が痛くなったり、飲み込みにくさなどが症状として現れます。食道の中にある筋肉が異常な収縮を起こして起こります。胃カメラ検査などで食道の危険な病気でないことを確認する必要があります。筋肉の収縮を抑えるお薬で治療します。
胆石症
胆嚢に石ができる病気で、皆さんよくご存じの方も多いと思います。右の肋骨周囲の胸の痛みが出る事が多いですが、みぞおちあたりが痛くなる事もあります。脂っこい物を食べた後に痛みが強くなったり、時々右肩が凝ったような痛みがある事もあります。超音波検査で診断します。急性胆嚢炎といって早めに手術をする必要がある事があります。
外傷(けが)
ちょっと転んで、胸を打った、家具などの角に胸や背中をぶつけた、などの後に徐々に胸や背中が痛みます。肋骨骨折や胸骨(胸の真ん中の骨)骨折、軟骨の怪我、筋肉の損傷などがあります。殆どの場合、サポーターのような(バストバンド)装具を装着して痛み止めをすると良くなりますが、怪我の度合いを調べる必要はあります。当院はこのような外傷(けが)にも救急専門医が対応しますので、まずはご相談ください。

息切れ、呼吸苦

息切れや呼吸苦は肺か心臓に原因がある事がほとんどです。急に起こる呼吸苦は、重症の病気を疑う必要があり、救命センターなどへの搬送の必要があるのか患者さんの状態を迅速かつ的確に把握する必要があります。当院は救急専門医が判断をしますので安心してお任せください。慢性的に息切れがある場合、体への酸素の取り込みが比較的良好で、症状が軽度な場合は当院での治療ができます。急性の場合も慢性の場合も当院で治療が十分にできる病気、もしくは危険な病気などがありますので、以下に示します。
息切れ、呼吸苦

急性の呼吸苦

比較的多く見られる病気
気管支喘息小発作、心不全、肺炎、胸膜炎、精神的な疾患(パニック発作、過換気症候群など)など
危険で見逃されるべきではない病気
狭心症、心筋梗塞、気管支喘息大発作、重症肺炎、気胸、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪、アナフィラキシー、肺塞栓症、窒息など
以上のように、息切れや呼吸苦を伴う病気には様々な原因があります。肺自体に問題があるもの、心臓に問題があるもの、心臓のポンプが弱って(心不全)肺に負担がかかっているもの、それ以外にも食道や胃などの臓器や精神的な要因、炎症や悪性疾患など鑑別する必要がありますので、当院へご相談ください。

動悸(心臓がドキドキする)

心臓がドキドキする状態は当然、緊張したり、ストレスや疲労などでも起こりえます。実際、動悸を訴えられるケースで病的でないの方もたくさんいらっしゃします。ただ、動悸が喉を締めつけられる感じや、胸の圧迫感などの不快感を伴う場合、頻度や時間が長いなどの場合は、診察する際にとても重要なのが、狭心症、心筋梗塞や、命に関わる不整脈がないかを確認する事です。そのような危険な状態が除外された場合は、他の原因について詳細に調べていく事になります。動悸は以下にお示しいたしますように、様々な原因があります。危険な動悸の場合は、専門の医療機関での治療が必要になります。ご心配な方はまずはご相談ください。
動悸

動悸の原因

期外収縮、貧血、薬剤性(降圧剤、カフェインなど)、甲状腺機能亢進症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、不安障害、パニック障害など

見逃すと危険な動悸の原因

心不全、低血糖、心房細動、致死性不整脈(心室頻拍、完全房室ブロックなど)、心不全、消化管からの出血による急性重症貧血、食道や肺の悪性疾患など

手足の腫れむくみ

手や足の腫れやむくみの原因として、局所的な血流のうっ滞、リンパのうっ滞、感染などの炎症によるものから、心臓のポンプ機能が低下する心不全、腎臓の機能が低下する腎不全、甲状腺機能の異常、肝臓の病気など全身性の病気が原因で起こるむくみがあります。
まずは片側だけのむくみ(局所的)なのか両側にむくみ(全身性)があるのかを確認し、局所性の場合はふくらはぎの静脈につまりが無いかどうか(深部静脈血栓症)を確認する必要があります。深部静脈血栓症は肺塞栓症といって、肺の太い血管が詰まってしまうとても危険な病気の原因になります。あまり日常的に活動が多くない人や妊娠中の方に起こりがちですが、潜在的にがんを持っている方にも起きやすいと言われています。それ以外の局所的なむくみの原因としては血の流れがうっ滞するうっ滞性皮膚炎、静脈瘤、リンパの流れのうっ滞によるリンパ浮腫、炎症や感染に伴う手足の蜂窩織炎(手足の皮膚の下の組織が炎症により水ぶくれをおこす)、関節炎やリウマチなどが挙げられます。
全身性のむくみの場合は心臓、腎臓、肝臓に重大な問題がおきていないか調べる必要がありますし、そこで問題がなければ甲状腺の機能や栄養状態、内服されているお薬によるものなども考えながら診察を進めます。
どうですか?手足のむくみにもいろんな病気が潜んでいますね。炎症止めのお薬や足を上げたり、圧迫用のストッキングを使ったりとむくみや腫れの部分だけの治療で治るものもあれば、全身性のむくみの場合、重要な臓器の異常が考えられます。まずはご相談ください。

気管支喘息

気管支喘息とは気管支の粘膜に慢性的な炎症が起きる事で、気管支が細くなり、咳や痰、呼吸困難などを発作的に繰り返し起こす病気です。
気管支喘息

原因

気管支の粘膜が炎症でダニ、ペットの毛、カビ、花粉、ハウスダストなどに対して過敏になっていて、このようなものを吸い込むと気管支にアレルギー反応が起きて症状を起こします。また発作を誘発するものは、解熱鎮痛剤などの薬、風邪、ストレス、タバコの煙、運動、気温の変化などもあり、このような原因となるものをできるだけ避ける事が発作の予防にも繋がります。喘息の発作は夜間や明け方、季節の変わり目、天候の変化時、運動時などに起こりやすいとされています。

症状

咳や痰などが発作的に出てきて、呼気時(息をはくとき)にゼーゼー、ヒューヒューといった音を伴い(喘鳴)呼吸が苦しくなります。発作の度合いによって、歩行や会話すら困難になる事もあり、更に悪い状態になると意識障害や呼吸が止まったりと、命にかかわる状態になる事もあります。

治療

気管支粘膜の慢性炎症が背景にありますので、喘息発作の症状に対する治療と気管支の炎症を抑えて症状を予防する治療の2種類が基本的な治療となります。炎症を抑える薬は吸入ステロイド薬が使用されます。喘息発作の治療としては気管支を広げて発作を抑える、気管支拡張薬の吸入を行います。ステロイドと気管支拡張薬の配合剤もあり、一種類の吸入剤で2つの治療ができます。また、体内でアレルギー反応を起こすロイコトリエンという物質があり、これが気管支を細くする原因になりますので、症状に合わせて、ロイコトリエンの働きを阻害する内服薬も併用されます。治療と同時にカーペットなどハウスダストが溜まりやすいものを避け、寝具などの衛生管理、室内のこまめなお掃除など、普段から発作を予防するための心がけも必要となります。

咳喘息

一般的な風邪、インフルエンザや新型コロナなどの呼吸器感染症が治ったあとに、咳だけが長く続くといった場合は咳喘息が疑われます。痰を伴わない乾いた咳が続くタイプがほとんどですが、痰を伴う場合でも、色がついていない痰が少量出るくらいです。咳喘息は、夜間や季節の変わり目に出たりする事もあり、気管支喘息との関連があるとも言われています。咳喘息自体は感染症ではないので、人にうつることはありません。
咳喘息

症状

咳が数週間にわたって続き、長引くのが特徴です。就寝時、夜中、早朝に咳がひどくなる傾向があります。症状に季節性があり、寒暖差、花粉、黄砂や雨天などの天気、激しい運動などによって悪化することもあります。
気管支喘息との違い
気管支喘息
ヒューヒュー、ゼーゼーなどの喘鳴があり、息苦しさを感じる。
咳喘息
喘鳴はなく、乾いた咳が出る。息苦しさはない。

診断

喘鳴を伴わない咳が、3週間以上、確定診断としては8週間以上続き、気管支拡張薬が有効であるというのが咳喘息の診断基準となっています。咳が8週間以上続くことが基準となっているとはいえ、咳が続きしっかり眠れない状態が2週間ほど続くともなると、身体が辛いため、早めに治療を行うこともあります。咳が続く病気は、肺炎や肺がん、結核、気管支喘息などもあるので、それら他の病気が原因となっていないか調べるため、レントゲン検査を行うこともあります。

治療

咳喘息は、咳止めや抗生剤などの薬は効果がなく、治療は吸入ステロイドや気管支拡張薬が基本となります。吸入ステロイドは、気道の炎症を抑える薬で、気管支拡張薬は、狭くなった気管支を広げ呼吸を楽にする薬です。気管支拡張薬は、気道の炎症には効果が期待できないので、お薬を飲んで症状が改善したように感じても、自己判断で薬を中断したりせず、医師の指示があるまで、きちんと服用するようにしましょう。最後まで治療を行い、しっかりと治すことが、気管支喘息へ移行してしまうことを防ぐことへもつながります。

貧血

貧血とは血液中の赤血球やヘモグロビン(血色素)量が低下(減少)してしまう状態です。具体的には、ヘモグロビンの量が男性で13g/dl未満、女性で12g/dl未満で貧血と診断されます。ヘモグロビンは血液の中の酸素を体の各臓器や組織のすみずみまで運搬する働きをしているので、ヘモグロビンの量が低下すると体のいたるところに酸素の供給が十分に行えなくなるために、それに伴う症状が現れます。

原因

ヘモグロビンは赤血球の中に含まれています。赤血球は骨髄で作られるため、骨髄に異常がある場合貧血を起こします。また日本人の貧血の原因の70%は鉄分の不足による鉄欠乏性貧血です。鉄が不足してしまう原因としては、鉄の吸収を高めるビタミンCや、ビタミンB6、赤血球を作るのに必要なビタミンB12などの不足が挙げられます。また、胃潰瘍、胃がん、大腸がんなどの消化器の病気や子宮筋腫などの婦人科領域の疾患による慢性的な出血により赤血球が失われて貧血を起こします。徐々に進行した貧血は症状も著しくないこともありますが、出血などにより貧血が急激に進行する場合などは、血圧が急に低下してショック状態になったり、意識障害などをおこし、危険な状態になる事もありますので、原因を早く特定して治療する事が大切です。

症状

息切、動悸、頭痛、めまい、立ちくらみ、倦怠感などの様々な症状が現れます。

診断

問診や身体診察で貧血を疑うことは難しいことではありません。当院では血液検査として全自動血球計数器を用いて貧血の迅速な診断が可能です。また、大腸がんや胃がんなどの疑いがある場合は内視鏡検査で診断します。子宮筋腫などの婦人科の病気も超音波で診断が可能です。

治療

貧血の原因となる病気がある場合(がんや潰瘍、子宮筋腫、骨髄の病気)はそれに対する治療を行うことで貧血は改善します。また、鉄分が不足している場合は鉄剤の内服を処方致します。その他ビタミン不足や栄養バランスの問題が原因としてが疑われる場合は食事・栄養指導により貧血の改善を図ります。
貧血はこのようにいろんな原因で起きますので、息切れ、立ちくらみ、めまいや疲労感などの貧血の症状がある方は是非ご相談ください。

禁煙外来

タバコは肺がんのリスクを上げるのはよくご存知かと思います。喫煙する事により、肺がんのリスクを男性では約4.4倍、女性では約2.8倍高めると言われています。禁煙することにより、禁煙からの経過時間が長くなるほど肺がんになるリスクを低下させる事が分かっています。喫煙は肺がん以外では、口腔や咽頭のがん、喉頭がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、膀胱がんさらには子宮頸がんの原因になります。がん以外では虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や脳卒中(脳梗塞やくも膜下出血)などの病気や、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの原因となります。また、喫煙により喫煙者本人ばかりでなく周りの人にもこれらのような健康被害を引き起こします。近年、使用者数が増えている加熱式たばこにもニコチンや他の発がん性物質が含まれています。
タバコを一日に一箱(約480円)吸う人は年間にして17万円以上の費用がかかっています。また、最近では日本の殆ど全ての公共施設や職場において喫煙ルーム(喫煙ルームを撤廃する動きもでていますので、そのような場合は喫煙のために遠いところまで移動しなければなりません)以外での喫煙ができませんから、1本タバコを吸うのに急いで3〜4分で終わらせたとしても、一箱吸うと毎日1時間20分も喫煙に時間を取られています。ここまで読まれた方には喫煙は正に「百害あって一利なし」である事が再確認できたと思います。 喫煙者はウイルス感染などが原因の上気道炎から肺炎になり重症化するリスクが高い事も知られています。コロナ時代にはぜひとも禁煙したいところですし、コロナ後でも今後、新たな未知のウイルス感染に備える必要がありますから、皆様が禁煙を積極的に考える時期としては非常に良い機会だと思います。
当院では禁煙補助薬を使った禁煙外来を行っております。喫煙はニコチン依存性であるため、自力での禁煙は難しく、自力禁煙の成功確率は3%以下とも言われている一方で、禁煙治療を受けた方は治療後時点で80%近くの人が成功し、治療後9ヶ月後の時点でも約半数の方が禁煙の継続に成功しています。このように、禁煙の成功には医療機関からの支援が非常に重要です。ご自分の健康と大切な家族のためにも、二人三脚で禁煙を実現しませんか。
禁煙外来

禁煙治療の保険適応の条件

1.ニコチン依存症の判定テストが5点以上
2.35歳以上の方については1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数が200以上である
(2016年4月より35歳未満の方にはこの要件がなくなりました)
3.ただちに禁煙を始めたいと思っている
4.禁煙治療を受ける事を文書で同意している
※過去に禁煙治療を健康保険で受けた事がある方で、前回の禁煙治療初診日から1年経過しないういちは自由診療(保険適応外)となりますのでご注意ください。

治療プラン、費用について

禁煙治療は、健康保険が使えますので、例えば自己負担が3割の方は、12週間(約3ヶ月の治療スケジュールで、2万円程度(使用する薬剤などで若干変動します)です。喫煙を続けるのに比べると安価なのが分かりますね。12週間の間に5回通院をしていただく事になります。詳しくはお気軽にご相談ください。

花粉症

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉を吸い込んだりすることが原因となって、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状を起こす病気です。花粉の飛散期間は長いことから、日常生活に支障をきたすだけではなく、精神的にも落ち込んでしまうこともあります。花粉症のほとんどがスギ花粉症だと考えられますが、近年ではスギ花粉以外の複数の花粉でも症状を引き起こすと言われています。また、地球温暖化による花粉の飛散数の増加、発症年齢の低下も問題とされています。
花粉症

症状

花粉症の症状は、主に鼻の症状と目の症状に現れます。鼻の三大症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」です。目の症状は「目のかゆみ」「充血」「涙」などがあります。他にも、皮膚がかゆくなったり、喉に痛みや痒みが出ることもあります。花粉量が多く、症状がひどい時は、頭痛や倦怠感など全身症状が出る方もいらっしゃいます。気管支喘息などの疾患がある方は、それぞれの症状が悪化することもあるので、相談しながら症状をコントロールできるようにしていきます。

主なアレルゲン

アレルギー反応を引き起こす花粉の代表は、スギ花粉ですが、スギ以外にもたくさんの種類の花粉があります。植物の花粉以外でも、ハウスダストやダニなどアレルギーの原因物質は非常に多く存在します。花粉が飛散する時期に限定して症状が強く出る場合は、その時期の花粉にアレルギー反応が出ている可能性が高いですが、1年中症状がある場合は、植物の花粉以外にアレルギー反応が出ていることも考えられます。
2〜4月:スギ
3〜5月:ヒノキ
4〜6月:イネ科
8〜10月:イネ科、ブタクサ
8月末〜11月:ヨモギ、アサ科

検査と治療

症状の度合いにもよりますが、基本的には抗アレルギー薬などの内服薬、点鼻薬、点眼薬等で治療を行います。ほとんどの患者さんは適切な処方で改善することができます。花粉症以外にもアレルギー体質などの背景因子がおありの患者さんは、アレルギーの原因を特定するために、問診、診察に加え、血液検査よるアレルゲンの検索を行います。アレルギー性鼻炎の原因が花粉でない場合もあります。特に通年性の鼻炎などの方はハウスダストやイヌ、猫などのペットアレルギーの事もあります。鼻炎症状にお悩みの方は是非お早めにご相談ください。

帯状疱疹

帯状疱疹とは、子どもの頃に感染した水ぼうそうウイルスが原因の感染症です。多くの人は子どもの頃に水ぼうそうに感染しますが、その後も水ぼうそうウイルスは神経に長年潜伏しており、加齢や免疫力の低下、疲労などがきっかけで、潜伏していたウイルスが再活性化すると、帯状疱疹として発症してしまいます。そのため、水ぼうそうにかかったことのある人は誰でも発症する可能性があり、80歳までに3人に1人はかかると言われている身近な病気です。60歳を中心に、50代〜70代に多く見られ、年齢が大きく関わっていると考えられています。水ぼうそうになったことのない人は、帯状疱疹を発症することはありませんが、水ぼうそう予防接種をしていない子どもには、水ぼうそうとしてうつる可能性はあるので、注意が必要です。
帯状疱疹は内科でも診断と治療が可能ですので、ご心配なことがございましたら、ご相談ください。

症状

体の左右どちらかに、以下の症状が現れます。
  • 皮膚の赤み、かゆみ
  • 赤い斑点のような湿疹
  • 帯状の小さな水ぶくれ
  • ピリピリとした電気のような痛み
  • 全身の倦怠感

帯状疱疹後神経痛(PHN)について

帯状疱疹が治った後も、ピリピリとした痛み、焼け付くような強い痛みに悩まされる「帯状疱疹後神経痛」という合併症が残ってしまうことがあります。帯状疱疹後神経痛は、皮膚の症状が治った後も神経自体の損傷が残っていて、その障害によって生じる痛みとされています。痛みの程度は、人によって異なりますが、シャツがすれるだけで痛い、洗顔の際に顔をさするだけで痛いなど日常生活に支障が出る場合もあります。免疫力が低下している人や、高齢者の方は帯状疱疹後神経痛のリスクが高いと言われています。

治療

帯状疱疹の治療は、とにかく早期開始が非常に大切です。痛みや発疹が出ている場合の治療は、抗ウイルス薬による治療を行います。発症から72時間以内に服用を開始することが望ましいと言われています。通常は、抗ウイルス薬は7日間服用します。痛みに対しては、鎮痛薬での治療となります。夜も眠れないほどの強い痛みが続く場合は、ペインクリニックなどで神経ブロックなどの注射治療を行うこともあります。皮膚の症状に対しては、塗り薬(外用薬)が使われます。

予防はワクチン接種がもっとも有効です

水ぼうそうウイルスに対する免疫は年齢とともに弱まってしまうため、ワクチンを接種して免疫を強化することで、帯状疱疹を予防することができます。完全に防ぐものではありませんが、症状が軽く済むという報告があります。50歳以上になると帯状疱疹の予防接種を受けることができ、福岡市では一部の対象者にワクチン費用の助成を行っていますので、是非ワクチン接種を受けることをおすすめします。
帯状疱疹の発症は、免疫力の低下も関係していますので、疲労やストレスなどを避け、バランスの良い食事、運動、質の良い睡眠が予防にもつながります。規則正しい生活を送ることを心がけてみてください。

熱中症

熱中症とは、気温や湿度の高い環境に長時間いることで体温調節する機能が正常に働かなくなり、体温が異常に上昇することで発症します。また、発汗による体温調節ができなくなり体内温度が異常に上昇し、体内の水分や塩分が失われ、さまざまな症状をきたします。意識がもうろうとしていたり、水分が取れないなどの重症の場合は、命に関わることもありますので、熱中症かなと思ったら、早めの受診をおすすめします。

原因

主に「環境」「からだ」「行動」これら3つの要因が原因といわれています。
環境
高温、多湿、風が弱い、日差しが強い、エアコンがなく閉め切った室内、急に暑くなったなど、体から熱を放出しにくい環境下だと、体温調節機能が働かなくなることでおこります。
からだ
暑さに体が慣れていない、疲れや寝不足、病気などで体調が優れない時、運動習慣がなく肥満の人、糖尿病や心疾患などの持病のある方、体温調節機能が低下する高齢者や未熟な乳幼児は熱中症のリスクが高いといえます。また、こどもは大人より身長が低く、アスファルトの照り返しなどによる影響を受けやすくなることも要因の一つです。
行動
激しい運動、長時間の屋外作業、水分補給ができない状況は熱中症を引き起こします。

症状

  症状 対応
熱中症の重症度Ⅰ(軽度) 発汗、めまい、顔のほてり、足がつる、手足のしびれ 応急処置で対応可能
熱中症の重症度Ⅱ(中度) 頭痛、嘔吐、倦怠感、判断力低下、血圧低下 救急搬送が必要
熱中症の重症度Ⅲ(重度) 意識障害、手足の運動障害、けいれん、高体温 入院治療が必要

治療

応急処置
クーラーが効いている室内や風通しのよい日陰など涼しい環境に移動してください。着ている衣類の中は熱がこもっているので、できるだけ脱いで、太ももや脇の下、首などを氷や保冷剤などを使って冷やしましょう。霧吹きで水を体にかけ、うちわや扇風機で風をあてて、できるだけ早く体温を下げることが大切です。
水分が取れそうなときは、塩分の入ったスポーツ飲料や経口補水液を飲んでください。吐き気があるときは無理に飲まなくても大丈夫です。また、意識がもうろうとしている時に飲むと肺に水が入る可能性がありますので注意してください。
病院での治療
主に、脇の下や鼠蹊部の冷却、冷やした生理食塩水の点滴などを行います。応急処置をしても症状が良くならなかったり、ひどくなった場合は速やかに受診してください。

予防

  • 水分をこまめにとる
  • 塩分を適度にとる
  • 日差しを避ける
  • エアコンや扇風機を使って涼しくする
  • 睡眠をしっかりとる
  • バランスのよい食事を心がける
  • 涼しい服装
  • 日頃から汗をかく習慣をつける

不眠症

不眠症とは睡眠障害の一つで、なかなか寝つけない、夜中に目が覚める、朝早く目が覚める、ぐっすり眠れないなど、十分な睡眠がとれず日中の生活に支障が出る状態をいいます。睡眠の問題が1ヶ月以上続くようであれば治療が必要と考えてよいでしょう。また、眠れないことがストレスとなり、さらに眠れなくなるという悪循環に陥ることもありますので、放置せず対処することが大切です。 また睡眠障害は、うつ病など他の精神疾患の症状の一つである可能性もあり、他の病気との関連性があり、場合によっては根本的な原因を治療する必要があります。
不眠症

不眠症の分類

入眠障害
寝床に入ってもなかなか寝つけず、眠りにつくのに30分〜1時間以上かかります。心配事や不安、緊張、精神的な問題を抱えている時におこりやすいといわれています。
中途覚醒
夜中にトイレなどで何度も目が覚めて、その後なかなか寝つくことができないタイプです。
早朝覚醒
寝つきはよく、すぐに眠りにつけますが、朝早く目が覚めてしまい、再び眠りにつくことができません。高齢にしたがって体内時計のリズムがずれやすいためおこります。
熟眠障害
睡眠時間はとれているのに、ぐっすり眠れているという感覚がなく、眠りが浅いと感じてしまうタイプです。睡眠時無呼吸症候群などの睡眠中に症状が現れる病気の可能性があります。

原因

心理的要因
仕事のトラブルや人間関係、さまざまな不安や悩み、心配事などの精神的なストレスにより症状があわられます。
生理的要因
夜間勤務などの生活リズムの乱れ、寝室の室温や明るさなどの睡眠環境が整っていないために睡眠リズムが乱れ、不眠にが生じます。他にも、寝る前のパソコン・スマートフォンの使用、昼寝、時差ぼけなども要因の一つです。
薬理学的要因
降圧剤、甲状腺製剤、抗がん剤などの薬剤は睡眠に影響します。また、たばこのニコチンや寝る前のカフェインやアルコール摂取も睡眠の質と下げます。
精神疾患による要因
うつ病や統合失調症などの精神疾患は不眠の症状があらわれることがあります。不眠だと思っていたら、うつだったということもあります。不眠以外にも気分の落ち込みや喪失感などの症状がある場合、早めに受診し、適切な治療を受けましょう。
身体的要因
咳や息苦しさ、身体のかゆみ・痛み、頻尿などの症状、レストレスレッグス症候群(ムズムズ脚症候群)や睡眠時無呼吸症候群など睡眠に伴って症状が現れる病気で安眠できない場合があります。

治療

まずは不眠となっている原因を改善し、医師が必要と判断した場合、依存性や筋弛緩作用などの副作用が少ない非ベンゾジアゼピン系睡眠薬を中心とした内服治療を行います。
【予防と安眠のためのポイント】
  • 適度な運動を行う
  • 起床時間と就寝時間を一定にする
  • 夕方以降のカフェインやアルコール摂取を控える
  • 寝室の環境を整える
  • 寝る前にはスマートフォンやテレビ、パソコンは見ないようにする
  • 昼寝は30分以内にする
  • 朝起きたら太陽の光を浴びて体内時計をリセットしましょう

倦怠感

倦怠感の原因はさまざまな要因が関係しています。倦怠感・だるさには、運動や仕事を一時的に頑張りすぎた場合に感じる体のだるさと、精神的なストレスからくるだるさがあります。また、風邪やインフルエンザにかかった時も全身の倦怠感が現れます。一時的な倦怠感は、体をゆっくり休ませ、心もリラックスさせてあげることで徐々に解消されますが、いつまでも症状が解消されず、日常生活に支障が出るほどの倦怠感は病気のサインかもしれません。 なんとなく体がだるいくて重い、何もする気がおきない、仕事に集中できないなどの症状は、外見ではわかりにくいため、周囲には理解されにくく、無理をしがちですが、我慢せずにまずはご相談ください。

倦怠感と関連する疾患

風邪、貧血、急性肝炎、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、慢性疲労症候群、更年期障害、うつなど、さまざまな疾患で倦怠感を感じることがあります。生活習慣病にも深く関係していて、生活習慣病の初期症状としてあらわれることがあります。このように倦怠感は体からのサインかもしれません。たかが疲れと思わず、早めの受診を心がけましょう。

受診の目安

疲れたかなと感じた時は、ゆっくり休息をとり、リラックスするように心がけましょう。回復スピードは、個人差がありますが、休息をとっても回復傾向にない場合は、早めの受診をおすすめします。
  • 休んでも解消されない倦怠感が1ヶ月以上続いている
  • 日常生活に支障が出るほどの疲労感、倦怠感がある
  • 発熱がある
  • 体重減少
  • 不眠
  • 気分の落ち込みがある
  • 咳や息切れ
  • 手足のしびれやむくみ
  • 食欲不振 など

治療

倦怠感の改善には、生活習慣の見直しが大切です。栄養バランスのとれた食事、適度な運動、良質な睡眠を心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。強い倦怠感がある時や、長く続く場合には、適切な治療が必要ですので、迷わず受診しましょう。

麻疹(はしか)

近年、麻疹の感染者が相次ぎ話題になっています。日本ではあまりみなくなりましたが、世界的にみるとまだまだ根絶されておらず、コロナ禍後の海外旅行が増え、海外から持ち込まれるケースは後を絶たず、国内での感染事例も報告されています。また、麻疹といえば子どもの病気というイメージがあると思いますが、成人でも発症する可能性は十分にあります。
麻疹は、インフルエンザより強い感染力を持っています。麻疹患者と同じ部屋にいるだけで、免疫を持たない人はほぼ100%感染します。すれ違うだけでも感染するといわれるほどです。また、1000人に1人は死亡する可能性があるといわれる怖い病気です。ですが、一度かかると一生涯免疫が持続するため、ワクチンで予防できる病気でもあるのです。まずは母子手帳などで、ワクチン接種履歴があるか確認しましょう。ご自身に抗体があるかわからない場合、自費になりますが、抗体検査を受けることも可能です。

原因

麻しんウイルスによるもので、空気感染・飛沫感染・接触感染で感染が広がります。麻疹は、ウイルスの中で最も強い感染力を持っていますが、感染力が最も強い時期は、発疹が出現する前の風邪と似た症状が出ている時期です。ただの風邪と思っていると知らぬ間にウイルスを広めてしまいますので、体調がすぐれないときは外出などは極力控えましょう。

症状

発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血など。
約10~12日間の潜伏期間の後に風邪のような症状が出始めます。2~4日発熱が続いた後、39℃以上の高熱とともにかゆみを伴わない発疹が現れます。顔や首から出始め、体全体に広がります。また、発疹の出現前後、頬の粘膜にコプリック斑と呼ばれる1㎜程度の小さな白色の斑点ができることも特徴の一つです。合併症として肺炎や中耳炎、脳炎などを発症する場合があります。ごく稀ですが、麻疹に罹患してから約10年後に神経症状が進行し、発症から数ヶ月で死に至る亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を発症することがあります。

治療

感染力が強く、命に関わることもある病気ですが、特別な治療法はなく、辛い症状を軽減する対症療法を行います。

予防法

唯一の有効な予防方法は、ワクチンの予防接種です。
現在、麻疹ワクチンの定期接種は、1歳のときに1回目、小学校入学前に2回目と定められています。 ですが、1972年10月1日以前に生まれた年代の方は接種する機会がありませんでした。ですが、過去に自然感染により免疫を獲得している可能性の高い世代です。また、2000年4月1日以前に生まれた年代の方は接種回数が1回の方も多く、免疫が十分でない可能性があります。
麻疹罹患歴・予防接種歴がわからない場合は予防接種の検討をおすすめします。

注意点

麻疹の疑いがある場合は、医療機関を受診する前に必ず電話連絡をし、受診の仕方や注意点を確認しましょう。また、医療機関へ向かう際は、必ずマスクを着用し、公共交通機関の利用は避けてください。 感染拡大を防ぐためにも、診断が確定されるまでは、可能な限り外出は控え、自宅で待機するようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎とは、肺炎マイコプラズマと呼ばれる細菌による呼吸器感染症です。肺炎をきたす細菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌など)のうち、マイコプラズマは細胞壁を持たない性質なので、ペニシリンやセフェム系の抗生物質が効きません。また、初期症状が風邪に似ていることから診断が難しいことがあります。小児から成人に比較的に多くみられ、高齢者には少ない感染症です。ほとんどが軽症で、自然に治ることもあり、潜伏期間も長いため「歩く肺炎」とも呼ばれます。ただし、ごく稀に重症化することがあります。

原因

肺炎マイコプラズマという細菌感染です。飛沫感染や接触感染が主な経路で、感染してから発症するまでの潜伏期間は2~3週間程度です。インフルエンザやコロナほどの感染力はありませんが、発症時に最も強く、潜伏期間中また症状が治まった後も感染する可能性があります。発症前後1ヶ月ほどは感染拡大に注意が必要です。感染者と濃厚接触の機会が多い家族間や学校などでは感染が広がりやすいです。ですが、ほとんどの場合、風邪症状で自然治癒しますので、必ずしも肺炎を発症するわけではなく、約10%の人が肺炎に進行します。

症状

発熱、倦怠感、頭痛、咽頭痛などの風邪に似た症状が現れ、数日後に乾いた咳が出始めます。咳は解熱後3~4週間ほど長く続くのが特徴です。空咳から徐々に痰が絡むようになり、強い咳により夜も眠れなくなることがあります。また、熱が上がったり下がったりします。ただし、これらの症状だけでは診断は難しく、ごく稀に中耳炎、皮疹、心筋炎、ギラン・バレー症候群など肺炎以外の合併症を引き起こすことがあります。感染症にかかったあと、手足のしびれや筋力低下などの症状が現れた場合、ただちに医療機関を受診してください。

検査

マイコプラズマ肺炎の初期では、聴診器で肺炎特有の痰が絡むようなゼロゼロした音が聞こえないため、診断が難しいです。長引く咳と上がったり下がったりを繰り返す熱があり、その症状が続いているわりには元気があって、聴診器では正常な呼吸音であるという時に下記の検査を行い、総合的に診断します。

レントゲン検査

肺炎を疑う場合、胸のレントゲン撮影を行います。「すりガラス状陰影」と呼ばれる白くぼんやりとした影が見られることがあります。

血液検査

マイコプラズマに対する抗体価の測定、炎症反応の指標となるCRPや白血球数の測定を行います。白血球数が10,000/μL未満にとどまることが特徴で、診断基準の1つとなっています。また、CRPは通常の肺炎と同程度に上昇し、マイコプラズマ肺炎でも炎症反応の指標として高値を示します。検査結果が出るまでに数日かかることがあります。

PCR検査

綿棒で喉の粘膜をぬぐい取り調べる検査です。15分~50分程度で結果が出ます。80%の非常に感度の高い検査です。ただし感染初期は陰性になる可能性があります。他の検査や問診を同時に行います。

LAMP法

LAMP法はマイコプラズマの遺伝子を検出する検査方法で、細菌の数が少なくても検出できます。インフルエンザやコロナの検査のように鼻咽頭ぬぐい液で行います。検査会社に依頼して検査を行う場合、結果が出るまでに数日かかることがあります。

治療

抗菌薬で治療していきます。冒頭でも述べましたが、肺炎マイコプラズマという細菌は構造が特殊なため、マクロライド系などの抗菌薬が効果を発揮します。服薬期間は約1週間程度ですが、確実に除去するためには、処方された抗菌薬は最後まで服用ことが大切です。 近年、マクロライド系などの抗菌薬が効かない耐性菌もいるため、症状が改善しない場合は別の抗菌薬(テトラサイクリン系、ニューキノロン系など)を用いることもあります。呼吸困難、高熱、水分・食事が取れないなど症状が重い場合は、入院してステロイド薬や酸素吸入などの治療が行われます。 また、マイコプラズマ肺炎の予防は、手洗いとうがい、こまめな換気、咳エチケット、マスクの着用が基本です。