消化器科

このような症状の時はご相談ください

□胃の調子が悪い
□下痢が続く
□胸やけ
□体重が減った
□食欲がない
□吐き気がする
□便秘
□血便がある
□便潜血で陽性が出た

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、食事の欧米化などにより日本でも、近年増加している病気です。食道と胃の間にある下部食道括約筋(バルブのような働きをするもの)が緩む事で過剰な胃酸が胃から食道に逆流しやすくなり、食道の粘膜を傷害し様々な症状を引き起こす疾患です。
下記の項目で合計8点以上の方は、逆流性食道炎の可能性がありますので受診されることをおすすめいたします。
ない
0点
まれに
1点
時々
2点
しばしば
3点
いつも
4点
胸やけがしますか?
お腹が張ることがありますか?
食後に胃が重い、胃がもたれることがありますか?
思わず手のひらで胸をこすってしまうことがありますか?
食べた後、気持ちが悪くなることがありますか?
食後に胸やけがおこりますか?
のどの違和感(ヒリヒリなど)がありますか?
食事の途中で満腹になることがありますか?
ものを飲み込むと、つかえることがありますか?
苦い水(胃酸)が上がってくることがありますか?
ゲップがよく出ますか?
前かがみをすると胸やけがしますか?
合計  

原因

下部食道括約筋の緩みと過度な胃酸が原因です。下部食道括約筋の緩みは、過食、肥満、妊娠、加齢、薬剤(血圧の薬の一部)、食道裂孔ヘルニア(胃の一部が横隔膜を超えて胸の方へずれてしまう病気)、腹圧がかかりやすい姿勢、食後に横になる習慣等が挙げられます。また高脂肪食を摂取すると下部食道括約筋が緩んで、逆流しやすくなります。

症状

代表的なものとしては、胸やけや呑酸、ゲップの回数が増える、喉の違和感やつかえ感、胃痛、お腹の膨満感などがあります。自覚症状は殆どないのに、胃カメラの検査で見つかる患者さんや病気が進行すると喘息のような症状を訴える方や、胸の痛みを自覚する方など様々な患者さんがいらっしゃいます。

検査

問診でだいたいの見当がつきます。
逆流性食道炎が疑われる患者さんには胃内視鏡検査をお勧めします。食道の粘膜の色や性状の変化、潰瘍の有無などの異常がないかなどの確認をして食道炎の状態や重症度の判定などを行います。また、食道裂孔ヘルニアの有無や食道がんがないかなどのチェックは重要です。逆流性食道炎が疑われるな、とお感じになったら是非お早めにご相談ください。

治療

生活習慣の改善や服薬指導
禁煙、飲酒の減量、肥満や便秘の改善、腹圧がかかる姿勢(前屈姿勢)や食後にすぐ横になる事を防ぐ、などの指導をいたします。過食や高脂肪食、就寝前2時間の食事などは症状を悪化させますので、是非このような食生活は避けましょう。生活習慣のを改善は重要で、治療によって症状がおさまっても再発する事がありますので、是非改善できる事を一つづつ達成、継続していきましょう。
血圧を下げる薬や心臓病のお薬の中には(カルシウム拮抗薬、亜硝酸薬、β刺激薬など)は下部食道括約筋を緩めてしまいますので、他の病気の事を考慮しつつ、必要な場合は中止あるいは薬の変更が非必要な場合があります。
薬物療法
酸分泌抑制薬が第一選択ですが、H2ブロッカー、消化管運動促進薬、粘膜保護剤、六君子湯(漢方製剤)なども用いられます。
他の治療
内科的な薬物治療によっても改善しない患者さんで特に食道裂孔ヘルニアの状態が高度な場合は逆流を防止するための外科的手術の適応となる事がありますので、その場合は高次医療機関に紹介をして治療します。

ピロリ菌

はじめに

ピロリ菌は正式名称をヘリコバクター・ピロリといい、1980年代に発見された、らせん状の形をした細菌です。胃の中は胃酸(塩酸)が分泌されているため強い酸性の状態ですが、ピロリ菌はこのような環境でも胃の粘膜に生息する事ができます。ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん、胃MALTリンパ腫の発生の原因になる事が明らかにされてきました。WHOも胃がん患者のピロリ菌感染率が高い事から、胃がんの予防のために、ピロリ菌の除菌治療を推奨しています。さらに、胃の病気以外でも特発性血小板減少性紫斑病(血小板が減少し、皮膚や粘膜に出血が起きる病気)や貧血などを引き起こす事も分かっています。

感染経路について

ピロリ菌は口から入って感染する事が分かっています。ですから、口から口(親から子へ)、ピロリ菌を含む糞から口、上下水道が普及していないところなどでの飲料水からの感染などが考えられます。家族間での感染はともかく、飲料水からの感染などは衛生状態の良い、日本のような先進国では低い傾向があります。ピロリ菌は、ほとんどが免疫力が弱く胃酸が少ない幼児期にお母さんから感染すると言われています。日本においても、若い世代では感染率が低くなってきているものの、全体としては未だに他の先進国と比べると感染率が比較的高いため注意が必要です。若い方でもご家族に胃・十二指腸潰瘍や、胃がんになった方がいる場合には感染している可能性がありますので、一度ご相談ください。

診断法

胃の内視鏡検査を使った検査とその他の方法がありますがピロリ菌の感染があった場合の除菌治療を保険診療で行うためには内視鏡検査による診断が必要です。当院では原則的には内視鏡検査でピロリ菌感染の診断をして、除菌の確認にその他の検査法を行います。

内視鏡検査

胃カメラで胃粘膜を直接観察します。検査時の粘膜の状態でピロリ菌感染の疑いの判断が付きます。さらに、検査時に胃の粘膜を採取する事ができますが、採取した粘膜を迅速ウレアーゼ法(ピロリ菌が持つ特殊な酵素の有無を見る検査)や病理検査(病理の専門医が顕微鏡で直接、粘膜内にピロリ菌がいるかを確認する)などで調べる事で、ピロリ菌に感染しているかどうかが判定できます。

内視鏡以外の検査

抗体測定
ピロリ菌に感染するとこれに対する抗体ができます。この抗体を血液や尿を用いて調べる方法です。
尿素呼気試験
診断薬を飲んでいただき、飲む前と後の吐いた息を集めて診断する方法で、簡単に行える検査法です。主に治療後の判定に使用されます。
便中抗原検査
便の中に含まれる、ピロリ菌の抗原の有無を調べる事で感染の判定をする方法です。

ピロリ菌の除菌治療

ピロリ菌の除菌治療には、胃酸の分泌を抑制するお薬と2種類の抗菌薬の計3種類のお薬を内服していただきます。
一次除菌
先程の3種類の薬を1週間服用していただきます。除菌が成功したかどうかの判定は服薬終了後1ヶ月以上経ってから、内視鏡を使わない検査で判定します。約8~9割の方はこの1回目の除菌治療で成功すると報告されています。
二次除菌
一次除菌で除菌ができなかった場合は、抗菌薬の2種類のうち1種類を変更して再度除菌治療を行います。内服治療期間や治療の判定の検査方法は一次除菌と同様です。二次除菌まで行えば、ほとんどの場合で除菌が成功すると言われています。
二次除菌治療後でも失敗した場合は三次除菌の可能性も稀ながらあります。この場合は自費診療となります。
除菌治療の際に注意すること
確実なピロリ菌の除菌のために、指示通りに薬を内服する事が大切です。飲み忘れや自己判断での内服中止は除菌の失敗のみならず耐性菌を生んだりしますので注意しましょう。また二次除菌をされている方は治療中の飲酒は控えてください。
除菌治療薬の内服中に皮膚の発疹、下痢、味覚異常、肝機能異常などの副作用が起こる事があります。こうした症状が出ても殆どは自然に改善しますが、症状が強い場合は内服を中止して、必ず医師にご相談ください。
ピロリ菌は一度感染すると殆どの場合、治療しない限り胃の中で生息し続け、慢性的な胃の炎症を起こします。症状のない人がほとんどです。慢性胃炎は胃の粘膜を萎縮させ、胃がんなどの発生のリスクが高まります。また、除菌したからといって胃がんなどの病気に絶対かからないというわけではありませんので、定期的な内視鏡検査で胃の状態を確認する事が重要です。

下痢、便秘

下痢

下痢には急性のものと慢性のものがあります。急性下痢としてはウイルス性腸炎、細菌性腸炎(海外渡航歴、最近食べたものなどが原因として重要)、お薬による下痢などが挙げられますが、ほとんどがウイルス性のものであり、自然に良くなります。ただし、潰瘍性大腸炎という難病や急性虫垂炎、アレルギーなどものもありますので、自己判断をする事なく早めに受診する事をお勧めいたします。
慢性の下痢とは4週間以上続くものです。心配になりますよね。慢性下痢の原因は潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病や慢性膵炎(膵臓の機能が悪くなって下痢を引き起こす)、糖尿病、甲状腺の病気、寄生虫や感染症など多岐に渡ります。中でも体重減少や、血便などが認められたら大腸がんの検査(大腸カメラ)は早めになされるべきです。

便秘

便秘にも下痢と同様、様々な原因があります。最も多いのは大腸の機能性便秘といって、特に悪い病気ではないのですが、食事療法、水分摂取励行や適宜、便を柔らかくしたり、腸を動かしたりする薬を組み合わせる事で改善させる事ができます。
高齢の患者さんはたくさんのお薬を飲まれている事がありますので、お薬の副作用で便秘になる事もあります。このような場合は内服薬の整理が必要になります。また甲状腺の病気でも便秘になる事がありますし、やはり大腸がんは調べておきたい病気です。
慢性的に下痢と便秘を繰り返す過敏性腸症候群という病気もありますが、これは上記のいろんな原因を否定してから診断される病気です。
下痢、便秘といってもこのようにたくさんの原因がありますので、早めに相談していただきたいと思います。大腸がんの検査としては大腸カメラが必要になってきますが、当院では最新機種を導入しており、安全で楽な検査が可能です。
便秘

過敏性腸症候群

大腸にはっきりとした病変(腫瘍や炎症)がないにも関わらず強い腹痛や下痢、便秘などの症状を慢性的に繰り返し起こす腸の機能異常をきたした病気です。ストレスが原因の一つであると考えられていて、排便すると症状が治まる、寝ている間は症状が出にくいなどの特徴があります。良性の病気ですが生活に支障をきたす事も少なくありません。

症状

過去3か月以内に、1ヵ月に3日以上の腹痛、下痢や便秘の便通異常、お腹の不快感などの症状を繰り返し起こしているような場合は過敏性腸症候群が疑われます。
□下痢や便秘が長期間にわたって続いている
□慢性的な腹痛があるが排便する事で改善する
□下痢と便秘を交互に繰り返す
□お腹が張っている、おなかがよく鳴る
□おならがよく出る
□丸くて硬いウサギの糞のような便が出る
□睡眠中は上記のような症状がでない

診断・検査

排便の回数や便の性状から以下の4つのタイプに分類されています。
1.便秘型:強くいきまないと排便が困難で、兎の糞のようなコロコロした便が出る。排便後も残便感がある。
2.下痢型:水のような下痢便が1日に何度もおこり、ときに強い腹痛も伴う。外出時や通勤時などに支障をきたす。
3.混合型:便秘と下痢を繰り返す。
4.分類不能型:上記のタイプ以外のもの
問診や診察で詳細な状態を把握したうえで、血液検査、尿検査、便潜血検査などの検査を行っていきます。中でも大腸内視鏡検査によりがん、潰瘍や炎症などの病変の有無を調べるのが確定診断に重要です。当院では楽で正確な大腸内視鏡検査ができますので、お困りの際は当院へご相談ください。

治療

生活習慣の改善
できるだけ過度なストレスがたまらないよう十分な睡眠を確保し、体を休ませる事が大切です。朝昼夕と規則正しく食事を摂る事を心がけましょう。飲酒や香辛料が多い食品の摂取、脂肪分の多い食事や夜寝る直前の食事などは症状を悪化させますので控えましょう。また、趣味の時間をもったり適度な運動などで心身ともに毎日を快適に過ごせるよう生活習慣の改善のためのアドバイスをいたします。こうした事で、過敏性腸症候群の悪化や再発を防止する事ができます。
薬物療法
個々の患者さんの腸の状態や症状をもとに、必要に応じて様々なお薬を処方いたします。腸の運動機能を調節する薬、ビフィズス菌や乳酸菌などの腸内細菌を整える薬、下痢止め、便を柔らかくする薬、便の水分を調節する薬などが使われます。便の性状や症状のタイプに合わせて漢方薬が効くがあり、複数の薬を効果的に組み合わせた薬物治療を行います。

腹痛

腹痛の原因は非常に多岐に渡り、痛みの場所、性質、痛みに伴う症状、年齢、性別、生活歴(喫煙、飲酒、ストレスなど)などを総合的にみていく必要があります。他の部位の病気ももちろんそういったプロセスを踏みますが、腹痛は時として確定的な診断が難しい事も少なくありません。また腹部の臓器以外の原因でも腹痛が出る事もあります。しかしながら、問診、採血検査、身体診察で、命に関わるような緊急性のある病気か、そうでない病気かの区別は経験のある医師であれば可能です。緊急性がある場合はやはり、より高度な医療機関(総合病院など)との連携が必要ですし、緊急性がなくても、より精密な検査が必要な場合があり、専門病院との連携が必要となる事があります。

危険な腹痛の原因

汎発性腹膜炎、消化管穿孔、急性胆のう炎、急性胆管炎、重症急性膵炎、急性心筋梗塞、腸閉塞、急性大動脈解離、腹部大動脈瘤、ケトアシドーシス(糖尿病性あるいはアルコール性)、産婦人科領域の急性疾患(子宮外妊娠や卵巣捻転)など

注意を要する腹痛の原因

憩室炎、尿路結石、胆石発作、胃アニサキス症、虚血性腸炎、がん、潰瘍性大腸炎、クローン病など

その他の腹痛

感染性腸炎、急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、機能性胃腸症、帯状疱疹、薬剤性など

痛みの部位により考えられる病気

みぞおちが痛い(心窩部痛):胃や十二指腸の病気、総胆管結石、胆石、急性膵炎、急性虫垂炎など
右上の腹痛:胆石、胆嚢炎、肝臓の病気
右下の腹痛:急性虫垂炎、腸炎、憩室炎、尿路結石、産婦人科の病気
左上の腹痛:急性膵炎、脾臓の病気
左下の腹痛:腸炎、尿路結石、産婦人科の病気
真ん中あるいは全体の腹痛:急性胃腸炎、腸閉塞、腹膜炎

検査・診断

一般採血検査、尿検査、超音波検査、場合によっては胃カメラや大腸カメラなども用いて診断を行います。

治療

腹痛の原因を特定し、各疾患に応じて、内服治療などを中心に治療します。また、胃アニサキス症などの寄生虫が原因の腹痛はその場で胃カメラを用いて寄生虫を取り除く事で治ってしまいます。緊急を要する腹痛が疑われる場合は手術や処置が必要な場合がほとんどですので、専門病院へ紹介させていただきます。

肝機能異常

肝臓の機能異常は急性におきる病気、慢性に経過する病気、肝臓そのものの異常をきたしているもの、肝臓以外が原因で肝機能が異常を示すもの、明らかな症状があるもの、検査をするまで異常が分からないものなど様々です。肝臓には、1.摂取した物や体の中で代謝が起こった際にに生じた有害物質を解毒する作用、2.胃や腸で食物が分解、吸収された後、私達の体の維持に必要な蛋白の合成や栄養の貯蔵を行う、3.摂取した食物の消化に必要な胆汁を作ってそれを分泌する、といった3つの重要な機能がありますので、それが障害されると、この3つの機能の破綻から体に重篤な障害をもたらします。
肝臓自体が障害されると肝細胞が破壊されるため、ASTやALTなどの肝臓の酵素が上昇します。肝臓以外でも甲状腺、副腎、筋肉関連の疾患、溶血性貧血(血が壊れる病気)、心筋梗塞等でもAST、ALTの両方もしくはASTが上昇したりしますので、肝臓以外の臓器に問題がないかを鑑別する事は重要です。
肝臓自体に異常がある事が疑われたら、それが急性のものか慢性のものかによって、考えられる疾患に違いがあります。

急性(6ヶ月以内)に肝機能が上昇する病気

薬剤性(いろんな薬で肝機能障害がおきます)、ウイルス性肝炎(A型、B型など)、アルコール性肝炎、敗血症(重症感染)などにともなうショック、胆石などによる胆嚢炎や胆管炎、自己免疫性肝炎など

慢性(6ヶ月以上)に肝機能が上昇する病気

薬剤性、ウイルス性肝炎(B型、C型など)、アルコール性肝炎、非アルコール性脂肪肝、Wilson病、アミロイドーシス、自己免疫性肝炎など
その他、がんなどの悪性疾患でも肝機能の異常が認められる事があります。肝臓の中や肝臓の外(胆嚢や胆管など)で胆汁がうっ滞する事でも肝障害がおきますし、原因は様々です。血液検査、超音波検査などで原因を把握し、遅れる事なく治療する必要があります。病気によっては高次医療施設(総合病院など)と連携して治療する必要があります。当院では地域のかかりつけ医として、定期的な検査により、早期発見、早期治療のサポートをさせていただきますので、是非お気軽にご来院、ご相談ください。

がん

大腸がん

大腸がんは大きく結腸がんと直腸がんに分ける事ができます。大腸の粘膜から発生する悪性腫瘍で、食事習慣の欧米化などが原因で日本においても近年増加傾向にあるがんです。日本において、男性で3番目、女性で2番目に多く、がんの死亡者数としては男性は3番目、女性は最も多い疾患となっています。40歳代から増加する傾向があり、その後、年齢が上がるにつれて罹患率は高くなっていきます。
症状
早期の段階ではほとんど症状はなく、症状が出る頃にはかなり進行しているケースをしばしば見受けます。進行すると血便、下痢や便秘、体重減少、貧血などの症状が現れ、更にがんが大きくなると大腸を塞いでしまって(腸閉塞)便が出なくなり腹痛、嘔吐なども認めるようになります。
診断
最も簡便な検査は便潜血2日法です。便潜血陽性となった方は大腸内視鏡検査による精密な検査が必要となります。しかしながら、ごく早期の大腸がんやポリープでは便潜血反応で陽性とならない事も多く経験します。逆に早い段階で発見すればほぼ100%の確率で治癒できる疾患です。40歳を過ぎたら大腸内視鏡を受ける事をおすすめします。
治療
がんが進行していると外科手術が必要となりますが、早期に発見されれば、大腸内視鏡を使って治療する事ができます。大腸ポリープが大きくなってがんになる事が多いため、比較的小さなポリープの段階で切除する事が、大腸がんの予防にもなります。当院では、最新機器の導入により、早期の病変に対しても見逃しが少なく正確な診断が可能です。また、日帰りで大腸ポリープの切除が可能です。40歳を過ぎてまだ検査をした事が無い方、親族に大腸がんの方がいる方(遺伝性の大腸がんもあります)、便潜血が陽性に出た方、下痢や便秘を繰り返す方など、大腸がんが心配な方はお気軽に当院へご相談ください。

胃がん

胃粘膜の細胞が、何らかの原因でがん細胞となりこれが増殖する事で発症します。50から60代の男性に多く見られる傾向があります。がん細胞は粘膜からその下の粘膜下の組織さらに筋肉の組織へと徐々に深く発育、進展していきます。粘膜と粘膜の下の組織で留まっているがんを早期がんと定義しています。それ以上深いところまでがん細胞が達してしまうと、血管やリンパ管の中に入り込み、リンパ腺や他の臓器(肝臓など)へ転移する事があります。さらに深くがんが発育して胃の壁から外へ出てしまうと、胃の近くにある臓器(大腸や膵臓など)へ直接がんが広がってしまったり、がんがお腹中にぱらぱらと撒き散らされた状態(がん性腹膜炎)となり、治療は困難になります。
原因
胃がんの発症のリスクを上げるものとして、ヘリコバクター・ピロリ菌感染、喫煙、塩分の過剰摂取、バランスが偏った食事、飲酒、ストレスなどがあります。
治療
早期がんで、がんの進展の深さが浅く、細胞のタイプや大きさなどを評価し、リンパ節転移の危険が極めて少ない場合は内視鏡による治療で治す事が可能です。がんの深さ、タイプ、サイズなどでリンパ節を予防的に取ったほうが良いと判断される場合は手術(現在は腹腔鏡による手術がほとんど)が必要になります。その後の最終診断によっては抗がん剤も必要な場合があります。
しかし、先に述べましたように、早期に発見されれば治療ができる病気です。生活習慣の見直し、ピロリ菌感染の治療(ピロリ菌の除菌)とそれに伴う慢性胃炎などの胃がんの原因となる病変を定期的な内視鏡検査でフォローアップする事が大切です。

内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)

井上さとし内科では、患者さんに合った方法で、なるべく「不快感、苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラによる内視鏡検査」を行います。どの病気に対しても言える事ですが、たとえ「がん」でも早期発見により適切な治療が行われれば、早期の胃や大腸のがんのほとんどが治ります。大腸カメラでポリープが発見された場合はその場で切除する事ができます。がんの予備群となりうる種類のポリープがあり、がんになる前に切除する事でがんそのものの予防ができます。重要な事は自覚症状が現れる前に早期発見をし、適切な治療を行う事です。定期的に検査を受けましょう。