血圧のおはなし

11月も下旬になり、冷え込んできましたね。皆様どうぞ風邪などひかないようご自愛ください。さて、当院でも高血圧で治療中の患者さんがたくさんいらっしゃいますが、冬場になると血圧が上がる傾向なのはご存知でしょうか。寒くなると交感神経が働いて血管が収縮することが原因の一つです。他にも寒いため汗をかかなくなったり、運動不足なども原因として挙げられます。夏場に比べると収縮期血圧(上の血圧)が10程度上がる患者さんは多くいらっしゃいます。20以上、上昇する人も少なくありません。運動不足は努力できても寒さにはやはり影響されますので、血圧の薬は季節に応じた見直しをしています。冬場に血圧が上がるのは心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がりますので、かかりつけ医としては血圧の管理を細かく行っていきたいと考えています。ですから、家庭での血圧に変調がある患者さんは一ヶ月の処方とかではなく少し短い間隔で来院していただき血圧のコントロールをするように心がけています。冬場は風邪などの感染症をはじめ何かと病気が多くなる季節です。当院では慢性疾患も同様に細かく管理致しますので、ご理解の程宜しくお願い致します。

2020年11月28日