今回は「麻疹流行りの危険性」についてお話しさせていただきました。
今年に入り麻疹が流行りつつあります。当クリニックでも問い合わせが増えており、3月13日には福岡県医師会から注意喚起もでています。それに伴い、ワクチン接種者も急増しています。麻疹の感染力は極めて強く、感染経路としては空気感染、飛沫感染、接触感染です。麻疹に感染すると風邪のような症状(発熱、咳、鼻水など)からはじまり、その後39℃以上の高熱や発疹の症状が現れます。肺炎や中耳炎を合併しやすく、免疫がないとほぼ100%発症するといわれています。予防としてはワクチンの接種です。2回のワクチン接種で約99%感染を防げます。まずは母子手帳などで、ご自分が抗体を持っているか確認してください。それでもわからない場合は、自費で血液検査をし、抗体があるか調べることができます。この機会に麻疹に限らず、ご家族を病気から守るためにもご自分の抗体のステータスを確認しましょう。